警察犬審査会 05,12,1

12月1日(木曜日)
今日は かねてより予定されていた
来年度の県警 警察犬の審査を受験しにいった。

犬も指導手も共に県内在住が受験資格なので、お〜ちゃんは
と〜ちゃんと受験しなければいけません。

お〜ちゃんは 臭気選別 ベテランで優秀だけど
と〜ちゃんは 全くの素人。
一生懸命練習して今日に臨みました。

ここ数日は 学校から借りてきた選別台と臭気布で毎朝晩練習を
重ねてたんですよ、密かに・・・・。
か〜ちゃんは 寒い中 現場監督やってました。
お〜ちゃんは 集中してくれれば100%です。
でも、集中出来なければ お〜ちゃんと言えども×がでます。
どうやって、集中させるか それが課題です。
とうとう本番の日を迎えました。
お〜ちゃんの学校から1時間前には行っておいた方が良いとの
アドバイスもいただいて、真っ暗な中 早朝 家を出て行きました。

プログラムもらったら 牝の2番目にエントリーされてて、早い
出番です。プログラム順に出ても良いし、戦術で後に回っても
良いとのことでした。
でも、戦術も別にない素人の私たちは さっさと出ることにしました。

車の横で 最後の練習・・・・・って、いうか、お〜ちゃんに
「今から 選別をやるぞ!!」と、言う意識を もたせる意味で
選別最終練習をやりました。そ、そしたら、・・・・・
お〜ちゃんは 集中して無くて 間違ったので、と〜ちゃんに
教育的指導を入れられて 神妙な顔になりました。
間違うというか、まじめにやってない姿を見てか〜ちゃん 
もう ドキドキ ハラハラ・・・・。
万が一 本番で こんな事をやったら、どうしようかと  
暗い気持ちになりました。
でも 腹を決めて 審査会場に「いざ!出陣」

チワ達は 車の中でしばらく待ちます。
か〜ちゃんは ビデオを持ってと〜ちゃんの後から出陣の見送り。
いよいよ お〜ちゃんの選別がはじまります。

← コレは 開会式の時の写真・・・。


開会式などの儀式の直後なので、県警のおえらさん・・・みたいな黒い背広姿の人も まだ立ち去らずに 臭気選別を見ています。
お〜ちゃんが 臭気選別が始まる寸前に 観光バスが 7台も 公園の駐車場に入ってきました。
バスが次々に止まって 小学生が大きな声で歓声を上げながらおりてきました。
大きな可愛い歓声が続きます。
「参ったな〜ぁ・・・・これで、お〜ちゃん終わったわ・・・。今年は運がなかった・・・」って思いました。
子供達が大騒ぎする中で 選別が出来るほどお〜ちゃんは 堂々とした神経ではありません。
非常にナーバスな犬なんですから、もう・・・だめだ・・・・って ほんとうに思いました。
でも、お〜ちゃんの出番の時には 子供達は どこかへ歩いていってしまいました。
その瞬間 か〜ちゃんは 感謝しました「神様 ありがと〜」
 
お〜ちゃんの1回目の選別。
と〜ちゃんは  お〜ちゃんの学校のKさんに習ったとおり 丁寧に臭いを嗅がせています。
後ろにいた人が 丁寧に嗅がせてるなあ・・・って 誰かに話してるのが 聞こえます。
「と〜ちゃん ちょっと 長くないかな??タイムオーバーしないか??」ってか〜ちゃん 心配になるぐらいです。
「持ってこい」ってと〜ちゃんの声が聞こえて お〜ちゃんが選別台に向かいます。
か〜ちゃん 少し緊張します「お〜ちゃんがんばれ!!」
選別台の前で 丁寧に臭いを嗅いでるのがわかります。
布を持って来ました・・・どうだ?大丈夫か?○だよね・・・ってか〜ちゃん 自問自答。
審判をじっと待つ間 ものすごく長く感じます。
審判の右手が 大きく「ま〜る」を描きます。やった〜ぁ・・・・。○だ。

2回目。
と〜ちゃんの 嗅がせる時間について また誰かが「丁寧に時間をかけてるなあ・・」って言ってるのが聞こえます。
か〜ちゃん その声を聞くと また ドキドキです。大丈夫かなあ・・・・???・・・・。
お〜ちゃんが 布を持ってきて 審判が今度は 大きく右手をま〜る・・まると2回○を描きました。
やった〜ぁ・・・○だ・・・。

3回目
3回目に審判が右手で○を描いたとき 後ろの 黒い背広を着た人たちから「お〜ぉ」って歓声があがりました。
か〜ちゃん 心臓がドッキンドッキン音がして ビデオに音が入るのじゃあないかと思いました。

ココまでが 予備選別・・・・つまりは 予選です。
3個○で本選に進みます。

4回戦
○・・・・また 後ろで起こる歓声。
振り向くと さっきよりギャラリーが増えてます。
お〜ちゃんを褒める声が 聞こえます。か〜ちゃん嬉しいけどまだまだ喜んでられません。
4回目の○が出て、選別台に布をセッティングしている間 お〜ちゃん達は 選別台を背にして立ってまちます。
その間 見ているか〜ちゃんと眼があいます。

それまで、普通に落ち着いてたのに 急に「ガウガウ」と2回ほど吠えました。
と〜ちゃんが いさめますが、また「ガウガウ」と2回言うので か〜ちゃんは「????」と、思って振り返ったら
か〜ちゃんの後ろによその犬(次の出番の犬)が 近づいてたんです。
他の犬がか〜ちゃんのそばにいる「か〜ちゃんに手を出すんじゃあないよ」って警戒モードに入りそうです。
だから、急いでか〜ちゃんは その犬から 5メートルほど離れて見ました。
するときちんと落ち着いた様でした。
 
5回戦
○・・・・ココまで来ると か〜ちゃん 震えが来るぐらい緊張です。
のどがカラカラで 心臓バクバク・・・・。
に〜ちゃんの受験以来かな・・こんなにドキドキしたのは・・・。
自分の馬の試合の方が まだ ドキドキしないわ。

6回戦
お〜ちゃんが 選別台に行って順に3往復 順番に嗅ぎましまたが、どれも とりません。
「これは ゼロ回答だな・・」って 誰にでも もう予測はつきます。
選別台に 答えがないから お〜ちゃんが 持ってくる布がないので、お〜ちゃんは 3往復もしてさがしてるんです。
でも、探してる間は 呼べません。
か〜ちゃんは「お〜ちゃん 早くもどれ、早くと〜ちゃんに ないよって 教えろ!!」って心の中で叫びました。
選別台を3往復したとき と〜ちゃんの方を見て「ないよ〜ぉ」って言うので、と〜ちゃんが 軽く自分の太股を手でポン。
お〜ちゃんは 走ってきて、審判が○を空に大きく書きました。

その瞬間 ギャラリーから拍手が起こりました。
ばんざ〜い・・・・お〜ちゃん 全問正解。ばんざ〜ぃ。

その後 県警の方たちから 落ち着いた選別態度 すばらしい・・・と 絶賛の言葉を頂いてしあわせ〜ぇ。

結局全問正解だったワン子は 2頭です。
県警から警察犬を「お願いします」って任命されるのは 3月になってからです。

結果がどうであれ、この成績。ほんとうに素晴らしい出来でした。
お〜ちゃんの学校にもすぐに電話で知らせました。
全問正解でしたって言ったか〜ちゃんの声裏返ってたかもしれません。
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